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「市場の中の女の子」 から、「ぴんっ」というより「ごんっ!」
ときた場面を引き続き書き留めておこうと思います。 女の子が迷い込んでしまったアラビアの国で、王子様と 仲良くなります。 王子様としばしば市場(スーク)に出かけると、なんとそこで 一人の女性が奴隷として売買されようとしていました。 美しいその人に、大変高い値がつくのです。 見るに見かねて女の子は、お金を払って彼女を自由にしました。 その女性は知識も教養もある人だったので、王子様の教育係 として、お城で働きます。 その後、王子様と女の子は、市場に行くたびに、子供の奴隷が 売られているのを見ると、お金を払ってお城に雇ったり、仕事を 与えたりしていました。 ふと、気がつくと、以前より沢山の子供たちが連れてこられて 売られているのです。 教育係になった女性が言います。 皮肉なことだけれど、あなたたちは奴隷として売りに出された 子供を自由にしようとお金を払ったかもしれないけれど、 商人にとっては「商売」が成立した。需要があった。 だから供給を増やす。ということになってしまったのよ。と 王子様は、市場の原理に気づいて憤ります。 側近が王子様に言います。 そんなに憤ると体に良くないから、今夜はぱっと騒いで 忘れちゃいましょう。 すると、教育係の彼女がいいました 「いいえ、そのいらだちを忘れてはいけないわ そして、そのいらだちをコントロールする術を身につけることよ。 冷徹な、世の中のしくみを知った上で、なにができるかを考えるのよ」 彼女の一言はそれだけ。 でも、なんと大切な一言だろう。 問題に気づくことは大切なこと。でも、肝心なのはその先。 問題を感じた感情をコントロールして、なにができるか考える。 そして、できることをする。 当たり前のような一言だけれど、これまで問題点にだけ気づき なにができるかを考えてこなかった。 それで、「ごんっ!」と頭を殴られたような気持ちになりました。 どんな状況の中でも、感情をコントロールして、なにができるか考える ことを心がけると、今まで見過ごしてきたことに気づけるような気がします。
by adekomind
| 2006-01-04 17:37
| 企業化担当日誌
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