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ものづくり日本の危機、と言われて久しいのですが
親友に紹介してもらった本を読んで、企業の中で 人として働く姿勢や生き方のヒントを沢山教えられ た本だったので、書きとめておきたいと思います。 宮本輝「草原の椅子」 大阪でカメラの量販店を経営する男性と、大企業 の一部署で営業を取り仕切る男性の不思議な友情 物語でした。 この本は2001年に書かれています。、バブルが崩壊 して山一證券といった大きな会社の倒産など、これまで 想像すらしなかったできごとがありました。 右肩上がりばかりの経済成長が鈍化し、バブル崩壊 で、それまでの沢山の常識が覆されました。 この頃から、求められる社員像も大きくかわり、個性 が尊重される時代と言われた気がします。 新入社員を採用する観点は変えられても、既に社員 となって働いている人間にとって、急に求められる 人材像が変わっても、そう簡単には変われません。 資本主義社会で、企業が知恵を戦わせ、勝ち取って 行く構図は当然のことです。 でも、成長が鈍化したり、経済が低迷している社会で 戦い方も、考え方も、生き方も変わって行かなければ いけないのだと痛感します。 「物を作るってことは、人間が生きるってことだ」 カメラの量販店の経営者である友人が言った言葉です。 それは、切実な言葉だと思いました。 物を作ることを辞めてはいけない。と痛感するのです。 それと同時に、たとえよいものを作っても、売れるとは かぎらない。と言うジレンマに苦しみます。 物を作って、売るための知恵を絞る。 そういう意味でも、この本に登場する主人公の二人は とても興味深い人物たちでした。
by adekomind
| 2006-04-01 22:14
| 企業化担当日誌
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